2020年07月02日

ボンベレスダイブ8

 

 

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2020年06月29日

ボンベレスダイブ7

 

 

 

 

 

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2020年06月26日

ボンベレスダイブ6

 

女の子は、もう駄目だと判断し、手に持っていたカメラを民家に向け、放り投げるという苦肉の策に出た。女の子からしてみたら無謀とも言える行動。でも仕方がない。そうするしか方法がないのだ。

放物線を描いたカメラは、壁の様な高い垣根を乗り越え何かは判らないある物に当たった。

ガチャーン!

低音のくぐもった陶器が割れるような音。

「こらあ~ゴールドキッズ・・・」

何やら、家の中から老人の声で、そんなふうに聞こえた気がした・・・が、そんな事を気にしている余裕などあるはずも無い。

[奴隷]森の中で男が言い放った言葉。

この時女の子は、この先あらゆるものに呪縛されることになるやもしれない恐怖にも似た危機感を感じ取っていて、虚脱による絶望感が彼女の体を、じわじわと満たし始めていた。

頬にあたる雨粒が、[お前は、そんな覚悟をもっているのか]と言わんばかりに横殴りに殴りつけ、意識朦朧となりつつある女の子の頭を、はっきりと覚醒させる。

さっきまで好意的に見ていた男の存在が、今では悪魔以外の何者でもない。

この場の状況からいえば、道行く先十m前方に、線路が横断する踏切があり、このまま行けば、その踏切に辿り着ける計算になる。

女の子にしてみたら他に逃げ場は有りそうにも無い。

カンカンカン

見ると警笛が鳴り響き、もうすぐ電車が横断しようとしているのが伺い知れる。

男との距離は三mくらいに迫ってきている。

背後に男の厭らしい息遣いが聞こえ、間近に迫る緊迫感が肌に鋭敏に伝わってくる。

「へっ、へっ、へっ」

背後で、男の不適に笑う笑い声が不気味にゾンビのように聞こえてくる。

線路の所まで行けば、女の子を封じ込められると判断した男の計算高いへら笑いであろう。

奴隷、奴隷・・・

奈落の底に叩きつけられたも同じである女の子の脳裏には、その言葉が、脳内全体を支配し、凄まじく嵐のように荒れ狂っている。

一瞬、男に背中を触られた感触があった。背部の感覚が鋭敏に伝播する。

仮にこの場所がサバンナであったと仮定するならば、男は疾風のように自由自在に駆け回るチーターそのものであり、女の子はというと逃げてはいるが、やがてチーターに捕まり牙をむかれ喉元を噛み砕かれた挙句、窒息死させられてしまう運命の持ち主、トムソンガゼル。

[あ~どうしよう。もう捕まってしまう。]奴隷、奴隷・・・

それでも、やっとの思いで女の子は走りきり、踏切まで辿り着く事となる。

 

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2020年06月23日

ボンベレスダイブ5

 

でも逃げても逃げても男は追いかけてくる。決して諦めたりしない。男としても逃げられてしまう訳にはいかないので必死である。

あと少しで森を抜けられる。とにかく一生懸命走るしかない。

このまま走って、鬱蒼とした森を抜けさえすれば民家がある所に到着できることが、わかっている。そこへ逃げ込み助けを請うのだ。そうすれば何とかなる。そのためにはただガムシャラに獣道をひたすら走るしかない。

とはいえども所詮、女の子と男の競争。身体能力の差は歴然。そして屈しくも滑る地面が、女の子の重心のとらえどころをあやふやにさせ、男にとって捕まえやすい条件を提供しているようなもの。距離は段々と狭まってきているのは明らか。

歴然と力の差を見せ付けているよう。まるで女の子の助走が男の手の平で遊ばれているような、そんな状況と何ら変わりはしない。

さっきまで十m程だった距離は、すでに七mをきっている。

息が荒くなり足が痛くなってきている女の子の全身に雨粒は激しく襲い掛かっている。

最悪ともいえる洗礼。

ピカッ!ゴロゴロゴロゴロ!

耳をつんざくほどの雷鳴が静寂を切り裂き、女の子の逃げる気持ちを萎縮させる。体なんてものは大地に伝播した轟音が全身を突き上げ、眩い閃光が目の網膜を焼こうとしている。

そんな状況とはいえ、女の子は、どうにか走り切り、

頑張って森を抜け出す事が出来たのだった。

更に抜け出した先には、どんよりとした雲が辺り一面に広がる天空と両サイドには草が鬱蒼と生い茂る一本の野道が視界全体に広がっていた。やがて垣根のある民家が見えて来た。「あそこよ。私の行きたい所は。ようやく到着できるわ。」重心を低く保ち、足の踏み切りに更に弾みをつける。さあ着いた。到着だ。いやダメだ。不幸にもその民家の入口は真逆だった。こんな所で回り道なんてしてたら絶対男に捕まってしまう。これまた最悪の状況・・・軽い喪失感。失望感。男との差はもはや五m。女の子は素早く頭の回転を早め、どうしたものか瞬時に考え巡らす。他に道は、ないのか。[駄目。このペースなら民家に逃げ込む事自体とても出来そうにないわ。だって私が迷っている間にあの男に捕まってしまうもの。私の体全体、あの男の肩に担がれたら、それで終わり。どうしよう。]女の子の甘い考えはすぐさま暗雲が差し込み、全てが覆いつくされる。

ならば、

「お願い!誰かこの道を歩いていて!」

女の子は口に出し、拙にそう願う。

歩いている人がいれば、その人の胸に飛び込み、助けを請う事が出来るからだ。

しかし運命というものは、無情にもそんな女の子に不利に働いた。誰も行き交う人などいそうにない。

 

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2020年06月20日

ボンベレスダイブ4

 

男は冷徹にも、気味悪い程に微笑みながら、女の子に言い放つ。そして念を押す。

奴隷・・・この言葉の意図するもの。

女の子はそれを言われた瞬間、どす黒く冷え切った絶望の淵へと沈み込んでいく事となる。

「あっはっはっは!」

突如、男は勝ち誇ったように森中に響き渡る声で、声高らかに笑い出す。

奴隷・・・

ぐるぐると、この言葉が女の子の頭の中を駆け巡り、旋回する。[こんなことになるなんて・・・どうしたらいいの?]女の子がそう思った瞬間である。空が一瞬、ピカッと光ったかと思った刹那、雷鳴が鳴り轟く。

ポツリ・・・ポツリ・・・

天を仰ぐと大きな雨粒が木立ちの間を通り抜け、女の子の頬にあたる。

雷が近づいている。

ひと雨きそうな、そんな予感。

「あーっ!」

その時である。突如、男が叫び声をあげた。

見ると、男の足下に二mはあろうかと思う程の大蛇が、躍動感漲らせ、荒れ狂いながら男の右足に噛み付いていた。

蛇は男に縄張りを荒らされたかで、足に激しく噛み付いてなかなか離れようとしない。

「くそぉっー」

男は苛立ち混じりに、そう言うと怯んだ拍子に手に持っていたカメラを地面に落としてしまう。呪縛を解かれ、晴れて自由の身となったそのカメラは、まるで喜びはしゃぐ子供のように地面にコロコロ転げ回る。

雨も手伝ってか、男は完全に重心を失い、その場に倒れる他なかった。さっきの勝ち名乗りもどこへやら、実に無様な格好の男が一人、地面に四つんばいになり、ひれ伏していた。

チャンス。女の子は、慌ててその状況を見るや、カメラを拾い上げ一目散に走っていた。

今日は野外で撮って貰う初めての撮影会。[中学生最後の記念として君のカメラで綺麗に撮ってあげようと言ってくれたから応じたのに、こんな事になるなんて・・・]

知人である男という気の緩み。取り返しのつかない青春。溢れ出す絶望感。

女の子はそれら全部を抱きかかえ、全速力で一心不乱に走った。そして逃げた。

不運にも降り出した雨によって地面が滑りやすくなっている。

ピチョッピチョッピチョッ!

雨が次第に大粒になり、音の間隔も段々と短くなる。大雨になるのは確実である。

「まてぇ!こらぁ!」

そう言いながら、男が追いかけてくる。女の子は後ろを振り向くと、距離にしておよそ十m程度の距離がひらいているのが確認できる。

 

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南安城整骨院・接骨院のおもしろい院長ブログ

安城市にございます南安城整骨院では、院長がブログを配信中です。院内の出来事や治療の事、お体の事、あるいは日常のちょっとした出来事などを綴っておりますが、ご覧いただいている常連の患者様などからは、文学調で面白いとか、エッセイを読んでいるようだとの感想を頂戴しております。
単に痛みの話や交通事故治療の話を語り、南安城整骨院・接骨院にいらしてくださいというのではなく、どこか小説を読んでいるような面白さでございます。是非一度、ご覧いただき、院長の成りや人柄、考え方に触れていただければ幸いです。
整骨院・接骨院での治療は直接お体に触れ、患部の症状を和らげていきます。そのため、やはり施術する人がどんな人であるのかは、患者様の関心事でございます。ブログを見て、この人なら任せられると思った方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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