2020年03月27日

GHOST 第7話

 

 

 

 

 

 

   GHOST 第7話

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020年03月25日

GHOST 第6話

 

「これ・・・よんで。」

図書館に入るとまずまっ先に読ませられる絵本がある。

題名 2ひきのかえる。にいみ なんきち作

随分と気に入っている絵本の一つで

置いてある場所も承は知っていて

児童図書コーナーに入ると

我先にと走っていっては、その絵本を毎回持ってくるのである。

「みどりのかえると きいろのかえるが

はたけのまんなかでばったりゆきあいました。

やあ。きみはきいろだね。きたないいろだ。

と みどりのかえるがいいました。

きみは みどりだね。

きみはじぶんをうつくしいと

おもっているのかね。

と きいろのかえるがいいました。

こんなふうに はなしあっていると

よいことは おこりません。

2ひきのかえるは とうとう

けんかをはじめました。

みどりのかえるは きいろのかえるのうえに

とびかかっていきました。

このかえるは とびかかるのが とくいでありました。

きいろのかえるは あとあしで すなを けとばしましたので

あいては たびたび めだまから

すなを はらわねばなりませんでした。

するとそのとき さむいかぜが ふいてきました。

2ひきのかえるは もうすぐ ふゆのやってくることを

おもいだしました。

かえるたちは つちのなかにもぐって

さむいふゆを こさねばならないのです・・・」

読んでいる最中、承の顔を見てみる。

目を閉じてジッと俺の朗読に耳を傾けている。

不思議なほど静かなので眠っているのかと思うのだが

たとえ夢の中であってもこの朗読の言葉一つ一つが

届いてさえくれればいいと思い俺は最後まで読みきるのである。

10分ほどで絵本を読み終えてしまうところを

ゆっくりと読むのでその倍の20分はかかってしまう。

「そこで2ひきのかえるは

もうけんかは よそうと いいあいました。 おわり。」

読み終わると本棚へ行き

手当たり次第に次の本、次の本と

持って来て「読んで。」と、せがむのだった。

つづく

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2020年03月23日

GHOST 第5話

 

「承、電車が来る。危ないぞ。」

たとえカンカンカンと

けたたましい音が周りを支配していても

遮断機が下りない踏切だと注意力が緩んでしまう。

ちゃんと見張ってないと子供はいきなり飛び出すという危険性がない訳ではない。

油断はできない。

電車が通り過ぎるまで踏み切り手前で待つことに。

線路の周りでは草花が生い茂る湿地帯となっており

花菖蒲などの鮮やかな紫色が周りに色どりを添えて

気持ちを和ませてくれる。

電車を待つ間、

この小さな湿地帯は季節の移ろいを真っ先に伝えてくれる場所でもあるのだ。

電車が通り過ぎ、さらに線路を超えると時間にして15分間、

田んぼと田んぼの間の道を通り抜け

しばらく行くと民家が密集した所に出る。

そこをただひたすら真っ直ぐ行った所に

我々が目指す目的地の図書館に辿り着くのであった。

つづく

 

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2020年03月22日

GHOST 第4話

 

我々が住んでいる4階の建物の隣には

美容室がある。

いつも背の高い茶髪の寺沢という名の若い男が

仕事の合間を見つけては外に出て花壇に水をやっていたりする。

今日も我々が横を通り過ぎようとした時も

曇り空なのに律儀にも花壇へ向けて水をあげている最中だった。

彼はこの美容室のオーナーである。

メイン道路から外れて細道を行った先にこの美容室は存在する。

立地条件はそれほど良くないのだが

それでもこの辺のちまたでは結構有名な美容室で

従業員を何名も従えていて

とても繁盛している美容室なのである。

我々が図書館へ行くには、十数軒もの家を迂回して大通りに出ないと行くことが出来ない。

美容室の前にある民家との間に道が存在せず

民家がかなり美容室よりにせせり出ているがために

十数軒の家々を我々は回って迂回しなくてはいけなかった。

でも美容室の庭を横切ることによりその問題は解消され

随分ショートカットすることができ時間短縮になるのだった。

最初の頃は遠回りして図書館へと行っていたのだが、

それを見かねた寺沢の方から

「うちの庭をどうぞ。

遠慮は要りませんから通ってください」

との提案があった訳である。

結局はその言葉に甘えさせてもらって

いつも週末になると美容室の庭を通り図書館へと通わせてもらっていた。

そんな寺沢も我々と話せるということが嬉しかったようで

美容室の庭を我々が通るたび、いつも話しかけてくるのだった。

今日のような雨になりそうな日であっても

もうすぐ雨で濡れる為、草花に水やりなんか無駄だと普通なら思うのだが

でも寺沢はそんなこと一向に考えず

惜しみなく色んなものに寺沢は手間暇かけて愛情を注ぐのである。

そのへんの細やかな心配りが美容室を繁盛させてる所以なのであろう。

「図書館ですか。」

こちらの週末の行動パターンをよく知っている。

「そうです。いつもこれをささやかながら楽しみにしているんでね。」

「いいですね。親子仲良くて。」

屈託のない笑顔が我々親子に対する好意の表れであり

我々とあいさつをすることが

いつもとても楽しみにしているといった感情を与えてくれる。

同じように寺沢のそういった行為によって我々もさらに元気をもらえているようなものだった。

俺に向け軽くあいさつしてくれると

「承くん、どこ行くの?」とあえて知らないふりをして息子に尋ねて

コミュニケーションをはかろうとする。

さすが社交的な素振りが板についていてサービス業の鏡のような存在である。

「おとうちゃと・・・ぼくと・・・とちょかん・・・今から・・・ゆく。」

承もその行為に真剣になって受け応える。

「そうか図書館行くのか。いいな。おじさんも承くんと一緒に行きたくなってきたな。」

我が子同然のように親しくして可愛がってくれているのがその場の雰囲気を和ませてくれる。

寺沢に、しばしの別れを告げ、さらに美容室の庭を通り抜け突き進むと

小規模ではあるが草花が群生している場所があり

ちょうどその真ん中を突き抜ける形で道が存在していて

それをさらに進むと

遮断機のない人一人が通れるような踏切に突き当たるのである。

そこを通り抜けないと目的地である図書館には辿りつけないことになっている。

カンカンカン。

今まさに電車が来ようとしていて、

けたたましい音を周囲に向け響かせているのだった。

つづく

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2020年03月20日

GHOST 第3話

 

いってらっしゃい。」

 

妻の明るい声を背中に受け、承と一緒に外に出る。

 

承が一人でマンション4階から階段を使って下りるには

 

かなり勾配があり螺旋状になっているため

 

自分が先に行き、手を引いてやるか抱きあげて一緒に下りてやらないことには

 

1階まで行くには難しい。

 

息子の成長は早い方だとは思うのだが

 

だからといってわずか2歳の男の子が4階から手すりもない状況の中で

 

自力で急こう配の階段を下りさせるには無謀であると思われ

 

もしつまづいて階段を転げ落ち全身打撲したらと考えると

 

大変なことになると思われた。

 

なので外出する際には必ず手を引いて付き添って補助する態勢をとっていた。

 

「承、どっちがいい?自分で階段を下りるかい?それとも抱っこ?」

 

4階の下り階段前までくると息子にあえて尋ねてみる。

 

「抱っこ。」間髪いれず応えてくれる。

 

こやつめ。甘えておるな。と思いながらも、

 

そうやって甘えてくれることが

 

我が子の純粋な気持ちを自然に感じ取ることができ

 

親としては逆に嬉しかったりする。

 

抱きながら1階まで下りていく。

 

2歳の男の子はかなり重い。

 

ずいぶん重くなったものだと感心する。

 

ついこの前までヒョイと持ち上げていたものが

 

最近ではズシンッと体の重みが伝わってくる。

 

「おや。」

 

階段を下りきったところでようやく気付く。

 

雲行きがあやしい。

 

うかつだった。

 

いつもと違った

 

薄暗い周りの雰囲気に思わず天を仰ぐ。

 

分厚い雲が空を覆っている。

 

今にも雨が降りそうだ。

 

こんなことなら階段を下りる前に気がつけばよかったのに。

 

はあ~。仕方ない。これもいい運動になる。

 

いい方向に考えを転換してまた4階まで登るため

 

自分を奮い立たす。

 

「承、待ってて。ここに居るんだよ。

 

おとうちゃん、4階まで戻って傘取って来るから。」

 

ここであえて息子を抱えながら4階まで戻るというバカはいない。

 

俺は、そこまでして鍛えている筋肉バカではない。

 

「うん。」

 

聞きわけのあるいい子だと感心しているのは

 

やはり自分が親バカになっている表れであったりする。

 

つづく

 

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単に痛みの話や交通事故治療の話を語り、南安城整骨院・接骨院にいらしてくださいというのではなく、どこか小説を読んでいるような面白さでございます。是非一度、ご覧いただき、院長の成りや人柄、考え方に触れていただければ幸いです。
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