2021年04月15日

ボンベレスダイブ112

 

座席からダッシュボードまで距離があり勢いも手伝って助手席に座っていた僕達は弾丸が飛び出すように弾き飛ばされたと言った方がいいのかもしれない。間一髪、これ以外考えられない最良の落下地点に僕たちは、落下していたのだった。もしこれがコンクリートの硬い所だったら、僕たちは確実に助かっていなかっただろう。不幸中の幸いとは、よくいったものである。車外に放り出された僕たちはガードレールを飛び越え、空中で一回転し側溝よりさらに下にある砂だけで形成された砂場のような傾斜面に足からスライディングしていったのである。

まさに間一髪という感じで砂場に対してスライディングが上手く決まっていた。

一つは、緩衝剤となった砂場がそこにあったこと。もう一つは、砂場と体を絶妙な角度でスライディングが決まったこと。この二つが上手く重なったことが、幸いして僕たちは信じられないくらいに無傷だったといえる。いくつもの状況が全て重なり合い神は僕たちを生還の道へと導いてくれたのだった。

落下の衝撃で僕たちは、その場でしばらくの間、意識を失ってしまっていた。

その後、大惨事となる玉突き事故が勃発するのである。トラックは右斜め前に前進しながらの酩酊走行。そして横転。

ドッバーン。ドッバーン。

後続車の衝突。打ち寄せては帰っていく波のようにその惨劇は断続的に続いた。その後、派手なほどの炎上が繰り返される。

どれくらいの時間が経ったのだろう?

いや、そんなに時間が経っていないのかもしれない。物凄い爆音によって僕は目覚めた。

ここは、一体どこなんだ?場所を示す看板を探してみる。愛知県。そうか、やっぱりここは愛知県だったんだ。初めて足を踏み入れる愛知県。手荒な歓迎ぶりを受けたものだが、大惨事を免れたことが、何よりも僕たちの到着を歓迎している証となった。

早くこの砂場から逃げないといけない。と考えた。

隣りで気を失っている和樹を揺り動かし意識を取り戻させる。さすが我が弟と言ってもいい位の幸運の持ち主で、心配ご無用といった感じでかすり傷一つなく至って健康そのものだった。

事故現場は、今、どういった状況になっているのだろう?とても気になる。

傾斜面に設けられた砂場であったため、事故現場を知ることがとても困難になっている。ここだけが樹々が生えていない何もない空間になっていて、あらゆる場所から確認しようとしても完全なる死角になっているようだ。

何とか事故現場を確認しなくては・・・僕は砂場の傾斜面を頑張って這い上がってみる。

その状況が目前に現れる。思わずギョッとなる。おぞましい程の惨劇。あまりの惨事に愕然となる。十数台と思われる車がグシャグシャになりミニカーのように至る所にあらゆる方向へと向きなり位置を変え転がっているという有様だった。

 

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