2020年05月15日

湖の妖精3

俺がグズグズしているので

俺の居ない間、身代わりとして

配膳を押していた女性によって前菜が運ばれいき、

もうコース料理は中盤に差し掛かっていた。

このまま俺の出番なく終わらないかな・・・と甘く考えている。

そんな思いも束の間、ちんたらしていた俺にすかさずシェフ・ワンの檄が飛ぶ。

「おい。誠。いつまでもしょげてんな。

料理が出来てるぞ。冷めちまうじゃねえか。

早く持って行けって。」

やはり甘い考えだった。サボらせてくれない。

「はいよ。」と言いつつも

なにもこんなコロナの時に来なくたっていいじゃないか。

俺が感染でもしたらどうしてくれるんだよ。

心の中で俺は呟く。

12番のお客さんに持っていくの何の料理ですか?」

「見てわかるだろ。お前の大好きなハタ坊だ。」

皮肉を込めてワンが笑いながら俺をからかう。

中国人のシェフというのは働くときは一生懸命働くが

間がさした時なんかは人が嫌がっていることを

ズバンと的確にとらえ小憎らしくなるほど逆なでしてくる。

「はあ~。」

それを聞いて俺は深くため息をつく。

わっ。あの面倒なハタの姿蒸しかよ・・・

気がのらない。

俺は足取りも重くトボトボと

魚のハタの姿蒸しが置かれているカウンターへと歩いていく。

そこには高温で蒸された大きな魚が大皿の中で

体をくねらせ俺に向け熱湯地獄だったことを証明するように大口を開けて湯気を出しながら蒸し上がっている。

俺と目が合う。

「なんだ。お前みたいな間抜け野郎がこの俺様を運ぶのか。」

とハタの野郎が言ってるような気がする。

「俺で悪いか。いい湯加減だったか?」

と俺も皮肉を込めてハタ坊に言い返して悔しさを紛らす。

 

つづく

 

Vector illustration of elf on white background.

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