2020年05月06日

湖の妖精1

「はあ~」

深くため息を漏らす一人の青年。

ここは高級中華料理店である。

店内には縦5列、横5列にそれぞれ円卓が配置されている。

規模からするとかなりデカい。

23台の配膳を押している女性の給仕がその間を行きかう。

円卓に座っているお客に飲茶を売るためだ。

「おい、蒸し餃子をくれ。」

なんて注文されると

「はい。」と一声ハキハキと快く引き受けて幾つも積み重ねられている

セイロの中からひとつだけを取り出し

円卓に座っているお客に提供するのだ。

午後7時。

いつもならこの時間帯で言えば満席で

あらゆるところから注文が入り

配膳を押して居る女性たちは右往左往しながら

忙しくしているのが本当のところである。

ところが・・・

埋まっている席はわずか2席だけ・・・

このうちの1席はもうコース料理も終盤にさしかかり

まもなく食べ終わるグループでもう一つのグループは

今しがた来店したばかりのお客のグループなのである。

なぜそんな少なくなってしまったのか?

それは・・・

今、世界を騒がせている・・・

あのコロナである。

まだ辛うじて緊急事態宣言は出ておらず

細々とやってはいるがこの状況が続けば

いずれは経営も行き届かなるのはわかる。

政府の動向をみながら

明日にでも緊急事態宣言がでるんじゃないかと

ヒヤヒヤしながら経営をしているというのが本当のところである。

そうなれば休業要請が発令されて店を休みにするしかない。

休業補償給付金?というものが50万?100万?

出るらしいがそんなお金がたった1か月間出たところで

とても賄えるはずがない。

月の家賃の80万円と社員20人の月々の人件費と電気代やらガス代の光熱費

あと諸々の消耗費であっと言う間にそんなお金なんて無くなってしまう。

寸志もいいところだ。

この先のことを考えると夜も眠れない。

「おい、誠。誠はいるか?」

突然チーフの声に厨房内に響き渡る。

一瞬ではあるが厨房内がざわめきだす。

 

つづく

 

妖精1

 

 

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